スローライフ
時は早いもので、家の建築を始めたのは5年前になる。まだ完成していない。笑
工事を始めるにあたって現場事務所が必要だった。プレハブの現場事務所を現場に置くことが多いが邪魔になるし、当時住んでいた大阪から現場まで通うのも大変なので住む必要もあった。
そこで、現場近くにアパートを借りようと思って探したらすぐ目と鼻の先に築年不詳の古い古い2戸一の戸建ての貸家があった。エイブルの看板があったが錆びて蔦に半分隠れいるという状態で電話をすると「そんな物件あったかな?」全く忘れ去られ貸す気のない状態であった。
とにかく、1年ほどだけテンポラリーで借りたいので安くして欲しい。掃除もなにも自分でしますので安くしてねということで敷金も礼金もなしで借りた。エイブルの営業からは本当にこんなところに住むの?という怪訝な目で見られ、不審者と思われたか所得証明やら戸籍まで提出してくれと言われたほどだ。
木造モルタル2階建て傾斜地なので玄関が2階で2階には流しと6畳、1回には4畳と6畳に体が入るのがやっとと言う風呂、天井にタンクがあって長いひもを引いて水を流すトイレ。畳は湿気てカビだらけ、冬には外気温と室内温が同じという貸家。
確か2003年に借りた。トイレには1989年頃のカレンダーが貼ったまま残っていたので、それまで借家人がいたんだろうと思う。そして、そんな古屋にはなんと隣人がいたのである。まあ、借りる私も酔狂だがどんな人だろうと興味津々であった。
なぜかというと、夜遅くか早朝に出入りしていることが多い。いつも掛かっている音楽が最高に素敵、そしてちらりと玄関から見える部屋の風景のなんと風情のあることか!
工事を開始で住み始めて数週間。9月だったので台風がやって来た。とにかく昭和30年代の建物と思われるがもうがたがたなので揺れること揺れること。恐ろしくて玄関のそばに寝ていたが、風雨がピークになったころ恐ろしくなって玄関に出てみるとお隣さんも不安で出来ていた。確か挨拶はしていたが、その時初めて心が通じた気がする。
近い将来にはスローライフで農業をしたいが、なかなか組合にはって農地を手に入れるのが至難の業であること。食品関係の仕事で早いこと。音楽活動をしているので遅いことなどを知った。どうりで練習の生演奏もあり毎日いい音楽がかかっている訳だと納得した。
私が家を建築して貸家を後にするのと同じ頃だったか、ついに農業の足がかりを得て道場の方へ引っ越した。なぜ、もっと田舎じゃなく道場かというと音楽活動で阪神間に出てくるのが便利であるからだそうだ。
それから毎年、9月の甑岩神社で無料で開催される薪能の時にはご一緒する関係が続いている。今年は大雨だったが中止せず開催された。
↓は彼のブログ。音楽はもちろん、写真にも才能があり、私と違って文才もあるのでブログを紹介しておく。スローライフのため携帯はお止めになったが、ネットは必要なようだ。
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