2007年9月16日 (日)

最近のソフトウエア

 ソフトウエアは昔に比べると格段に安くなった。25年前にはワープロソフトが10万以上していたし、データベースも確か20万近かった。当時、会計や給与の業務ソフトはまだPC向けにはなかったと記憶している。

 字が大変下手な私は、ワープロを使わずに、手書きで社内の書類や得意先への見積もりや提案書が書けなかった。しかたなく40万近く払って自腹でPCとソフトを購入して会社で使っていた。「必要は発明の母」ではないが、字が下手なのが幸いして、PCとの長い付き合いが始まったのである。

 入社して数年後、会社での事務処理もオフコンを導入することになった。当時はまだPCは趣味の世界だった。今では10万円で買えるような性能のオフコンが1000万近くした。さらにコボルでソフトを作ってもらうのにも1000万以上かかり、毎月のリース代が50万位していた。

 リース料を考えるとパートさんを10人雇って事務処理してもらうほうが安かった。しかし得意先とのオンライ受発注を考えるとコンピューター化はせざるを得なかった。そのお陰で会社の業績は急進したのだから。オンライ受発注を当社が出来るため、オンライシステムを持たない他社が、商品を売り込みに行っても受発注が出来ないので、当社のシステムを通して受発注されることになり口銭が入り続けるのである。

 そんな高いリースも6年経ちリース切れになるときがやってきた。リースといえば聞こえがいいが、要は資金不足で高額なシステムを購入できないので分割払いをしているにすぎない。それも高利である。だから6年払い終わるとかなり余分に利息を取られている。そして分割払いではないので所有権はリース会社の物なので終わると返さないといけない。高額な分割払いが実態のリース切れ後は再リースと言って10分の一くらいの値段をさらに払い続ける必要があった。当然、コンピューターの性能向上は目覚しく、汎用性のないオフコンは再リースしなければゴミと化した。

 リース切れが迫り、私は高額なNECのオフコンを再購入するのではなく、やっと業務でも使えるようになりだしたPCでシステムを組むことを提案した。しかし、当時PCで業務ソフトを組むようなソフトハウスは少なく適当な、言いだしっぺの私がすることになった。オンラインでの受発注の通信プロトコルを勉強し、データベースソフトをマクロでプログラムして、さらにはfaxソフトで自動請求システムを組み、それらをNetwareでLANを組んだ。もちろん当時はMSDOSの世界で動作はWINDOWSより安定していたし、原因が特定できた。もちろん業務システムなのでHDはRAIDシステムで保護した。

 ソフトの開発に1年以上かかりテスト運用と修正に半年掛かったが、PC端末5台とサーバーにネットワークを組み込み全ての機材で150万ほどで済んだ。新しいオフコンの見積もりの実に10分の一以下であった。

 ついでにバーコードリーダーとデータベースソフトで50人近くいた従業員のタイムカード管理も作り上げた。今まで給与計算に2-3日掛かっていたのが3時間ほどに短縮された。NECのソフト部門の課長からこのタイムカード管理のソフトを一般向けに開発しないかと誘いが来た。カードで出退勤をPCで管理してタイムカードを集計するのは誰も考えていなかったようだ。実用新案でも取っていれば儲かったかも知れないね。

 給与計算や会計などの業務ソフトは当時30万近くした。今では5万くらいからあるが、毎年ソフトを買うのに近い金額のサポート料を払わないといけない。それを考えると昔より高い!というのが実態だ。昨日も給与計算で使っている弥生からサポートが切れるからサポートを更新しろと脅迫のような電話があった。でも法令改正がない限り無用のサポートである。2年に一度の改正であれば新たに購入した方が安いのだ。

 60万社ほどが4万以上の年間サポート料を払っているそうだ。そうれだけで200~300億のお金が入ってくる。今までサポートなどで電話なんかしたことはほとんどない。電話をしたのは100%ソフトの不具合だった。ソフトのバグを教えてやってお金も取られるのではやってられない。この会社セコイことに、労働保険等の料率の変更が出来ないようにしてあるのだ。例えば5%が6%に変わったなら%を変更できるようにソフトを作ればいいのに変更できないようにしておいて、サポートを受けないと%を変更しただけのソフトが手に入らないようにしている。

 まったく悪戯な商売をしているのだ。そんな美味しい会社だから、買収してうまみを吸い取りまた転売して株主がころころと変わるのだ。

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